今日はちょっとイギリスから離れてスウェーデンのお話を。
タイトルの"Ska vi fika? "は英語に訳すと、Shall we have a coffee break?に近い意味です。
私は2016~17年にスウェーデンに留学したことがあります。
スウェーデンの人たちは、イギリス人に負けないくらいお茶の時間が大好きです。
スウェーデン語で「Fika」というと、コーヒーとお菓子を用意して団欒することを指します。
名詞でもあり、もはや動詞でもあります。「フィーカする」ことはスウェーデンの人たちにとってとっても大切な文化です。それは仕事の合間であったり、休憩の時間であったり、とにかく誰かの"Ska vi fika?" の合言葉で和やかなお茶の時間が始まります。
そんなスウェーデンのほっこりする文化が恋しくなって、お家でセルフフィーカをすることに決めました。
スウェーデンで大人気、どこのカフェに行ってもあると言っても過言ではないのがこのKladdkakaと呼ばれるケーキです。
一見ただのチョコレートケーキなのですが、少し秘密があります。それは、外はカリッと、中はとろりとしていて食べたときにとても満足感があるケーキなのです!
英語ではMud cakeと訳されていて、泥のケーキというちょっとありがたくない名前がついているのです。kladdはmessyやstickyという意味なのですが、確かにmessy cakeやsticky cakeよりは何となく詩的で良いのか・・も?と思ったり思わなかったり。
前置きが長くなってしまいましたが、Kladdkakaのレシピを紹介します。
特別な材料はいらないし、何とお鍋ひとつ(!)とオーブンがあればできる楽ちんケーキでもあるのです。
Kladdkaka(今回は24cmのケーキ型を使用しました)
- 100g バター
- 2個 卵
- 90g 砂糖(オリジナルレシピは驚愕の135gといってるのですが、私はいつも90gで手を打ちます)
- 45g 純ココア
- 少々 バニラオイル
- 90g 小麦粉
- 少々 お塩
飾りつけ(お好みで)
1. オーブンを200℃に予熱します
2. お鍋にバターを入れて弱火で溶かし、砂糖を入れてしっかり溶かし混ぜます
3. 少し冷ましてから、溶いた卵を入れてしっかり混ぜます。電動ミキサーは使わずに、普通に木べらやお菓子作り用の耐熱のヘラで混ぜます
★注意:あっつあつの中に卵を入れると白身が固まってしまいます。ただ、もしそうなってもザルなどでこせばへっちゃらです。いい加減で良いのです(笑)
4. バター・砂糖・卵が混ざったら、小麦粉・ココア・バニラオイルを入れてもったり均一になるまで混ぜます
5. オーブンシートをひいた型に流し込みます
6. 200℃に予熱したオーブンで10~15分焼きます
★注意:このレシピの肝は、オーブンで焼きすぎないことにあります。表面はカリッとしているけれど、揺らすと中が左右に少し揺れるくらいの"runny"さが残っているところで、えいやっとオーブンから引っ張り出してください。オーブンによってベストタイミングが訪れる時間が異なるので、普通のケーキと違って、Kaddkakaの時だけ私は焼き始めて5分を過ぎたくらいからオーブンにくっついて様子を伺います。例え焼き過ぎてしまっても、味はナイスな(ふくらし粉など入れてないのでかなりフラットですが...)ココアスポンジケーキが手に入るので、生クリームなど添えて「チョコレートケーキでございます」で大丈夫です。実際に私も何度かそれで乗り切っt....
焼き加減だけちょっと難しいかもしれませんが、材料はとてもシンプルでそして何よりこのgooey(=soft, stickyという意味)さにハマる人続出のケーキです。余裕があれば、生クリームとラズベリーなど添えていただくとあなたも立派なFIka星人・・・⭐︎
スウェーデン語になりますが、元のレシピはこちらで見られます。
Kladdkaka recept från ICA:
https://www.ica.se/recept/kladdig-kladdkaka-722982/
Hej då!